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経営者の意思決定とその判断のゆがみの正し方

|カテゴリ:中小企業経営コンサル最前線

「意思決定」(decision making)という言葉は、日常でも仕事上でも比較的よく使われているのではないでしょうか?

「経営者の最も重要な仕事は、意思決定である。」とか、「今回のプロジェクト継続の可否の意思決定にあたって、重視するポイントは何か?」などはよく聞かれるフレーズです。

意思決定とは

「意思決定」とは、広義にはある目標を達成するために、複数の選択可能な代替的手段の中なら最適なものを選ぶことを意味し、狭義には特定の代替案を選ぶこと、すなわちものごとを決める(決断する)ことを意味します。

経営に限定して定義すれば、ある問題を解決するために、その原因を探り、解決策となりそうな事項を複数考え、それらを評価し、優先順位を付け、最も相応しいと思われる案を決定し実行するということになります。意思決定は、経営上生じる「問題を解決する」ことがその目的となるのです。

つまり、経営者は日々、意思決定の連続であり、経営者がどのような意思決定を行うかによって、特に中小企業においては会社の命運がかかっていると言っても過言ではないのです。

意思決定の流れ

広義の意思決定においては、一般的には一連の流れがあります。つまり、意思決定プロセスです。意思決定プロセスについては、著名な経営学研究者であったH.A.サイモンの以下のものが有名です。

問題の認識・ギャップの認識 → 選択肢 → 評価 → 決定 → 実行

ただし、このプロセスはあくまでもモデルであり、通常、人は、あらゆる選択肢を抽出し、それをすべて評価し、その中から最善の一つを決定するというようなことはしません。

完璧な「経済人」ではなく、「限定された合理性」のもとで意思決定を行うのが「経営人」なのです。人が意思決定プロセスを経てものごとを決める際に、意識するか無意識かは別として、このプロセスを経ているのです。

習慣での意思決定

ただ、同じ意思決定が必要な場合、つまり、繰り返し同じような意思決定をする場合は、無意識のうちに行動をしてしまいます。これが「習慣」です。

たとえば、朝起きてから会社に行くために家を出るまで、いちいち意思決定を行なったりはしません。ほとんど同じことを行うわけですから、意思決定の必要はないからです。

せいぜい、「今日着ていく服は何にしようか」とか、「靴はどうしようか」といった程度ではないでしょうか?

これは意思決定プロセスを経てものごとを決めるということが、実は膨大なエネルギーを使うから、できるだけそのエネルギーを節約するために、習慣化によって意思決定を避けているのです。

意思決定でのバイアス

意思決定にはもう一つ重要なことがあります。

それは、「意思決定プロセスを経れば、常に正しい意思決定ができるのか」ということです。

実は、ここでやっかいな問題が生じるのです。

「バイアス」と言われるものです。バイアスとは、判断のゆがみとか偏向とも言われます。

意思決定プロセスの途中では様々なバイアスが生じます。

バイアスに関する詳しい説明は、またの機会に譲りますが、このバイアスをできるだけ避けて、ゆがみの少ない、偏向化しない意思決定プロセスを経てものごとを決めるために、外部専門家の利用の重要性が存在するのです。

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